昭和35年のロイヤルコーポレーション創業の母体となったのは、明治20年から約130年にわたって連綿と続く醤油醸造所である寺岡醸造場（現・寺岡有機醸造）でした。
意外な取り合わせと思われるかもしれませんが、起業の精神を思い起こせばそこに何の不思議もありません。明治20年のそもそもの始まりは、今伊勢宮の宮司が当グループ創業者である寺岡伍一に伝えた言葉、「生活に欠かせず、より世のためになる事を為せ」。
食品も車も一歩間違えば人の命に関わるものです。そこに携わるものには、安全と安心に対する徹底した執着がなければなりません。そしてそれは、社会から強く求められているものでした。
寺岡有機醸造、寺岡有機農業の2社は、ロイヤルコーポレーションから見ればまったく分野の異なる異業種ですが、異業種であるからこそ相互に学ぶことも多く、未来事業も含めたグループ総体としての経営展開に大きく寄与しています。

農林水産省による厳しい審査を経て認められた「本物の有機醤油」を代表とし、約130年の歴史と伝統、老舗という名に安住せず時代のニーズに即した商品開発で世に送り出す商品アイテムは100以上。「本物志向」の名のもと、全国の百貨店や高付加価値型スーパーや食品専門店で好評を博しています。

寺岡有機醸造の醤油造りに欠かせないのが、主原料である安全で高品質な有機大豆。まさに寺岡有機農場はそのために生まれた農業生産法人です。現在では広島県下2カ所。東京ドーム5個分の広さの農場を持ち、根菜や葉物など季節ごとの旬の野菜を栽培、中国地方の百貨店やスーパーへ出荷しています。