ほとんどの会社に、社是・社訓、企業理念、スローガンなどが額に飾られたり、掲示物となって掲げられています。しかしながら、それが単なるかけ声に終わっているケースも多々見られます。それは、そうした言葉が現場の第一線にまで届いていない、つまり社員の共感や熱意を引き出すものになっていないからではないでしょうか。
私は、「社会貢献:人と地域のお役に立つ」という言葉をPrinciple、すなわち全社員の信念としたいと決意しました。
信念とは、あるべき姿や理想なのではなく、まさに個人個人が主体となる想いであり、組織全体に強く認識されるDNAとして組み込まれて初めて、行動や精神の拠り所として機能するものです。
社会貢献のできる企業というのは、概念としてはよく分かる。けれど、社員一人ひとりが日々向き合う仕事において具体的にどう取り組めば良いかとよく聞かれます。これは、ごく簡単に言えば、「きちんとお客様の方に顔を向けて仕事をする」ということです。
もちろん、現実にはさまざまなライバルとの競争もありますし、社員それぞれにはめざす仕事の仕方や目標もあるでしょう。ときには混沌として仕事の意味や目的を見失いそうになるかもしれません。そんなとき、灯台の灯りのように、常に私たちの進むべき方向を指し示してくれるのが、信念、すなわちお客様のお役に立つ事をするということなのです。
もちろんそれは、お客様に迎合するという意味ではありません。たとえばドライビングスクールにおいて、とにかく試験に受かるというやり方をすれば、お客様にも喜ばれますし、企業としても利益が出る。けれどそれは本当の意味でお客様の役に立つ事、社会から必要とされる事ではありません。
私たちの信念は、私たちの誇りに直結しています。一人ひとりの社員が信念に恥じない誠実な仕事を重ね、そして成果を出していく。企業として「本物」であるということは、そういうことだと思うのです。
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